更新日 : 2024年06月17日
鳥居越しに堂々とそびえる中里富士山は、富士講信者の人々によって造られた人工山です。1805年、中里に富士講が結成され、1825年に塚を造成、1988年に現在の姿に改修されました。
東京都の指定有形民俗文化財に指定されており、信仰の対象としての富士山を今に伝えています。
木々がぐるりと取り囲み、住宅地にぽっかりと現れた姿は、まるでそこだけ異空間の様で、神聖な空気を感じることができます。
火の花祭り
毎年9月1日には、東京都の指定無形民俗文化財である「火の花祭り」が行われます。
山の前に麦わらが積まれます。登山道には108本のろうそくが立ち、浄衣に身を固めた先達を先頭に、講中の人が山頂で「お伝え」と呼ばれる経文を唱えます。
祭りのクライマックスは、あたりがすっかり暗くなってから、麦わらに火をつける「お焚きあげ」です。
暗がりの中でくっきりと燃え上がる炎は圧巻の情景です。そして、その火にあたると身が清められ、灰を門にまくと魔除けになるといわれています。
このおまつりには、多くの地域住民が参加しており、今も当時の文化が引き継がれています。
所在地
清瀬市中里
問合せ先
電話番号:042-493-8585(清瀬市郷土博物館)
アクセス
西武池袋線清瀬駅から台田団地行きバスで6分、中里四丁目下車徒歩2分
その他
散策自由、駐車場無
たまろくめぐり
PDF・Word・Excelなどのファイルを閲覧するには、ソフトウェアが必要な場合があります。詳細は「ファイルの閲覧方法」を確認してください。