更新日 : 2023年02月01日
赤い前掛けのお地蔵様たちが迎えるこの円通寺は、1340年南北朝時代に開かれたといわれる、市内最古のお寺です。真言宗豊山派です。
寺の奥には、市の名木シダレザクラと、きれいに掃き清められた石庭が広がり、静謐な空気に背筋が伸びる様です。また、境内には、四季を通した色とりどりの花が咲き、訪れた人々を和やかにしてくれます。
観世音菩薩立像本尊
寺伝によると、新田義貞の弟義助が鎌倉松ヶ岡より観音像をこの地に移し、堂に安置したところ、馬に乗って前を通る者は必ず落馬するので寺に移したといわれています。
この観世音菩薩立像は、市の有形文化財に指定されており、本尊に比べると小立像ながら、ゆたかな微笑みと均衡のとれた姿に親しみを感じます。
長屋門
もう一つの清瀬市有形文化財、長屋門は、1844年、江戸時代後期頃建てられたと考えられ、堂々とした佇まいである一方、白の大壁、板腰羽目の姿が端正です。
ふせぎ
毎年5月3日に、円通寺へ通ずる観音坂にある二本の大木の間に、村に悪病や害虫が入ってくるのを「ふせぐ」ために全長20メートルほどもある大きなわらの大蛇がかけられます。わらの大蛇は、毎年円通寺の長屋門の下で新しく作り替えられます。
この「ふせぎ」は、東京都指定無形民俗文化財であり、清瀬下宿ふせぎ保存会の方々によって大切に守られてきた伝統行事です。
所在地
清瀬市下宿二丁目521番地
問合せ先
電話番号:042-491-0652
アクセス
西武池袋線清瀬駅から台田団地行きバスで10分、台田団地下車徒歩5分
その他
参拝自由、無休、駐車場無。清瀬10景のひとつ
たまろくめぐり
PDF・Word・Excelなどのファイルを閲覧するには、ソフトウェアが必要な場合があります。詳細は「ファイルの閲覧方法」を確認してください。