更新日 : 2023年01月26日
柳窪は、広大な旧家の生垣や屋敷裏の竹林、見上げるようなケヤキの大木群、神社、道ばたの庚申塔や石仏など、武蔵野の原風景が残されている地域です。
「村野家住宅」は、江戸時代から明治期にかけての景観が残る柳窪のなかでも、唯一市内に現存する江戸時代の茅葺民家です。
農村風景を今に伝える貴重な文化財として、主屋、離れ、土蔵等、建造物7件が国登録有形文化財に登録されています。
2011年(平成23年)1月26日登録・告示
ご注意
- 「村野家住宅」は、個人住宅であるため普段は見学できません。
- 公開は特別見学会として実施され、市の広報等でお知らせします。
- 薬医門と周辺の屋敷林は道路から見ることができます。
主屋(しゅおく)
江戸時代の天保9年(1838年)建築。安政4年(1857年)増築。
六間取(ろくまどり)の大きな家で、落ち着いた入母屋(いりもや)造りの外観が周囲の屋敷林とよく調和しています。
主屋
離れ
明治後期に建てられた木造平屋建て入母屋造りに洋風な要素を取り入れた建造物です。
付書院欄間(つけしょいんらんま)の彫刻は著名な島村俊表(しゅんぴょう)の作品です。
離れ
土蔵(どぞう)、穀蔵(こくぐら)、新蔵(しんぐら)
三つの蔵は、江戸時代末期建築の「土蔵」と「穀蔵」、明治28年(1895年)建築の「新蔵」です。
漆喰(しっくい)仕上げの外観を持つ清澄な趣を木立のなかに残しています。
土蔵
穀蔵
新蔵
薬医門(やくいもん)、中雀門(ちゅうじゃくもん)
薬医門
明治14年(1881年)建築の間口2.6メートルの比較的規模の大きい総欅(ケヤキ)造りの門で、屋敷地の南東部に重厚な姿を見せています。
薬医門
中雀門
大正後期の建築で、主屋の横にある前庭と奥庭を画する切妻(きりづま)造りの門です。
中雀門
所在地
東久留米市柳窪四丁目283番地
問合せ先
東久留米市郷土資料室:電話番号:042-472-0051
アクセス
- 西武池袋線東久留米駅西口からバス14分
(西武バス武21)西団地経由武蔵小金井駅行き乗車
柳窪一丁目下車徒歩10分
たまろくめぐり
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